協会について

 

協会長からのご挨拶

 
平成29年 年頭所感
第二地方銀行協会
会長 石井 純二
石井会長

 

平成29年の年頭にあたり、一言申し上げます。

 

現在、日本経済は、堅調な企業収益や雇用・所得環境の改善により、総じて緩やかな回復基調を続けておりますが、個人消費や設備投資などは力強さを欠いており、先行きも米国やEUをはじめとして海外の政治・経済問題動向等による下振れリスクなど、不確実性が増してきております。

また、人口減少・少子高齢化といった構造的問題が一層進む中、地域を支える中小企業においては、人手不足感の高まりやIT等の技術革新の急速な進展により、これまでにないビジネスモデルの展開や人材・働き方の多様化に向けた取組みなど、生産性向上に向けたパラダイムシフトへの柔軟かつ大胆な対応が必要となってきております。

このような情勢の下、私ども第二地方銀行は、地域経済の更なる発展・活性化に貢献できるよう、以下の取組みについて、全力を尽くしてまいります。

 

 

1.地域経済・産業の活性化に向けた取組み

 

  私ども地域金融機関にとって重要な使命である「地方創生」への取組みは、既に実行段階に入っておりますが、「産官学金労言」の連携の下、地域の産業基盤育成や雇用創造に寄与できるよう、引続き着実な推進を図ってまいります。

  具体的には、地域経済活性化支援機構(REVIC)をはじめとする外部支援機関との連携を強化しつつ、技術や商品、ビジネスモデルに特徴・優位性のある成長期待企業等への「ファンド」の活用やライフステージに応じたお取引先への課題解決・本業支援に向けたコンサルティング機能の更なる発揮など、幅広いソリューションサービスを積極的に提案していきたいと考えております。

  また、東日本大震災をはじめ、熊本地震などの大規模自然災害に関しては、会員行の密接な連携や協力体制の下、被害を受けられた方々の経営再建や生活支援に尽力していくとともに、地域・産業の復興にも貢献してまいります。

 

 

2.お客様本位の良質な金融サービスの提供

 

  私どもは、地方創生を推進する大前提として、お客様から真に信頼を得られるパートナーとなるため、お客様本位の業務運営や良質な金融サービスの提供に努めてまいります。

  まず、お取引先企業のニーズや事業の将来性、技術力等をしっかり把握し、それを踏まえ必要以上に担保・保証に依存しない適切なご融資を推進するなど、金融仲介機能の十分な発揮に注力していくとともに、事業再生や事業承継支援等にも努めてまいります。

  また、個人のお客様の資産形成ニーズにおいても、積立NISAや個人型確定拠出年金(iDeCo)などの運用商品について、それぞれのライフプランに沿った分かりやすい説明や情報提供等を充実させ、これまで以上にお客様の利益に適う金融サービスの提供を追求いたします。

 さらに、FinTech等ITの新たな流れを見極めながら、お客様の資金決済やお役に立つ情報の提供等、顧客利便性の向上に努めるとともに、近年巧妙化を続けるサイバー攻撃や振込詐欺等の金融犯罪への対応としては、業界横断的な対策演習等を通じ、銀行システムのセキュリティ強化に継続的に取り組むなど、利便性とのバランスにも配慮しながら、安心かつ安全な金融サービスの実現を目指してまいります。

 

3.経営基盤・リスク管理態勢の強化

 

  人口減少等の構造問題に加え、経済・市場環境のボラティリティの高まりや、マイナス金利政策など、私どもを取巻く経営環境は一層厳しさを増しております。このような環境下においても、私ども金融機関が地域のお客様への円滑な資金供給や良質なサービスの提供を継続していくため、持続可能なビジネスモデルを確立させていく一環として、突発的な外部環境の変化に機動的に対応可能な経営ガバナンスや各種リスク管理の態勢を強化していきます。

  また、中長期的な課題を見据え、効果的なシステム投資や効率的な業務・人員配置の見直し等、経費削減やBPRへの取組みを継続していくとともに、ITや事業性評価等の専門人材の育成や若手行員等のコンサルティング力の強化など、多様化する環境やお客様のニーズに対応可能な態勢を整備してまいります。

 

 

4.金融関連政策等への対応

 

  金融関連政策を巡る今後の重要な取組みとしましては、フィデューシャリー・デューティー(顧客本位の業務運営)原則の実践、ベンチマークを活用した金融仲介機能の質の向上、XML電文等の決済インフラ改革への取組推進、企業のライフステージ等に応じた適切なリスク分担の下での信用保証制度の運用などが挙げられます。

  また、具体的な事務・システム対応段階に入ると見込まれる振込サービスの利用時間拡大やマイナンバーの預金口座への付番、休眠預金制度への対応などについても、お客様の利便性や様々なリスクを考慮し、適時適切に対応してまいります。

 

  私ども地域金融機関は、地域や皆様方のお役に立てるよう、本年も真摯に取り組んでまいります。引き続きご理解とご支援をお願い申し上げまして、年頭の挨拶とさせていただきます。

 
 平成29年 元旦
 
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