協会長からのご挨拶
協会長からのご挨拶
会長就任挨拶
2026年6月18日
第二地方銀行協会
会長 津山博恒

このたび、第二地方銀行協会の会長を務めることになりました、北洋銀行の津山でございます。今後、関係各位のご理解、ご協力を賜りながら、職責を果たして参りますので、よろしくお願い申し上げます。
日本経済全体は高市政権が掲げる17の戦略分野への支援等によって、総じて良い方向に向かいつつあります。一方、地域経済に目を向けますと、働き手不足は極めて深刻な問題であり、原油高やナフサ関連製品の供給目詰まりによる影響も懸念されます。
また、AIはかつてない速さで進化しており、業務の効率化や高度化等に大きな効果を発揮する一方で、サイバー攻撃の脅威が急激に増大することも懸念されます。
こうした経営環境下において、我々地域金融機関の果たすべき役割・重要性は高まっており、各行が知恵を持ち寄り、地域金融力を更に強化する必要があります。お客さま、地域の発展なくして、我々の発展はありません。そのため、第二地方銀行協会では、「地域の持続的発展に向けた貢献力強化」を本年度の活動テーマに掲げ、以下3点に重点的に取り組んでまいります。
1.多様な手法による地域発展への貢献
地域社会発展への貢献は地域金融機関の使命ですが、最早、従来のバンキング業務だけでは多様化する地域課題に対応できません。従って、事業者のお客さまに対しては、単なる資金供給に留まらず、経営改善・事業再生や事業承継・M&A等の伴走支援、人材供給等の非金融事業による課題解決を行えるよう、会員行同士はもとより、様々なプレイヤーと連携を強化していく必要があります。また、個人のお客さまに対しては、顧客本位の業務運営に基づいた資産形成支援や金融教育による金融リテラシーの醸成に取り組む必要があります。当協会は、このような会員行の取り組みを支援してまいります。
2.地域課題解決に資する人材の確保・育成
地域の課題を解決していくためには、会員行の職員の質を上げ、ポテンシャルを最大限に活用する必要があります。当協会では、これまでも会員行向けの研修・セミナーやDX推進・オープンイノベーションの促進を目指すSARBLABの活動を通じて、会員行の職員の質向上に取り組んできましたが、より地域のお客さまのお役に立てるよう、様々な企業や機関との連携も含めさらにブラッシュアップし、会員行の人材の確保や育成の動きを支援してまいります。
3.デジタル・AI活用とセキュリティ対応の強化
働き手不足は、地域にとっても、また会員行自身にとっても重要な経営課題です。この解決のためには、まず我々金融機関が自らデジタル・AIを活用した業務の効率化や高度化を進める必要があります。そのうえで、実践的なノウハウ等を蓄積し、働き手不足で悩んでいる地域の事業者に還元することによって、地域全体の生産性や付加価値の向上にも繋げられるよう、SARBLABも活用して、AIの実践的な利用や先進事例の共有、外部事業者の紹介等を行ってまいります。
また一方で、お客さまの資産を守るため、フロンティアAI等を用いた高度化するサイバー攻撃への備えや、手口が巧妙化する金融犯罪への対策も金融業界全体の喫緊の最重要課題です。非競争分野として、会員行間はもちろんのこと、業態を超えた連携が必要であり、セキュリティ関連サービス等の共同利用の促進や情報連携の強化等、広い意味での金融業界のセキュリティ確保・構築に向けて、全力で取り組んでまいります。
最後に、改めて皆様のご支援とご協力を心からお願い申し上げ、会長就任の挨拶とさせて頂きます。
以 上
