協会長からのご挨拶
協会長からのご挨拶
年頭所感
2026年1月1日
第二地方銀行協会
会長 西川義教
謹んで新春のお慶びを申し上げます。 また、旧年中は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、日本経済は、高水準の企業業績や賃上げの広がりなどを背景に、緩やかな回復基調を辿りました。もっとも、地域経済に目を向けますと、深刻な人手不足や後継者不足、物価高に見合う賃上げや適切な価格転嫁の実現など、第二地方銀行の主要取引先である中小・小規模事業者が直面する課題は根強く残っています。
また、金融業界では、預金の重要性が増す中、他業種との連携やデジタル化の進展などを背景に、サービスの多様化と競争の激化が一層進んでいます。地域金融機関にとっても、こうした変化に柔軟かつ迅速に対応し、地域の持続性に貢献していくことが求められます。
こうした環境下において、今年度、第二地方銀行協会では、「地域とともに進化し共創で未来を築く」をテーマに掲げ、会員行が地域の持続可能な発展に貢献できるよう、取り組みを進めてまいりました。新年を迎えましても、このテーマに基づき、多様化する会員行のニーズに適したサポートを提供し、ともに課題解決を目指すために、以下の3点を念頭に置きながら、取り組みを一段と加速させてまいります。
1.地域での存在感を発揮し持続可能な地域を実現する
地域金融機関は、地域社会と運命をともにする存在です。地域の課題を自らの課題と捉え、業種・業態を超えた多様なプレイヤーと連携しながら、共創の姿勢で課題解決に取り組んでいます。地域金融機関の強みである地域金融力(=地域金融の地域経済に貢献する力)を最大限に活かした包括的なソリューション支援を通じ、会員行がリードして持続可能な地域づくりをお客さまと共創していけるよう支援してまいります。
2.変化の中で金融を進化させる
人口減少や産業構造の変化など、社会全体が大きな転換期を迎える中、地域金融機関も、その対応が喫緊の課題となっています。会員行が既成概念にとらわれない新たな価値創造に向けて、生成AIなどのデジタル技術を積極的に活用し、時代に則した「金融のカタチ」を追求し、良質な金融サービスの提供ができるよう支援してまいります。
3.新たな価値を創造する人財を育てる
デジタル化の進展に伴い、行員一人ひとりに求められる役割は高度化しています。限られた人材を地域に根差した価値を生み出す人財へといかに育てていくかは、地域金融機関にとって大きな使命です。こうした会員行の人材戦略・人的資本経営の取り組みを支援してまいります。
地域金融の役割は「地域の未来を支える基盤を構築すること」であり、地域経済の活性化に向け、地域金融機関の積極的な関与は不可欠であると考えます。金融面のみならず非金融面も含めたきめ細やかな金融仲介機能を発揮することで、持続可能な地域社会が実現できるよう、当協会としましても、会員各行の取り組みを積極的に支援してまいります。
結びに、皆さまにとって、新しい年が実り多く心豊かな一年となりますよう、心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
以 上
