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協会長からのご挨拶

協会長からのご挨拶

年頭所感

第二地方銀行協会
会長 藤原 一朗

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。また、旧年中は格別なご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。令和2年(2020年)の年頭にあたり一言申し上げます。

 昨年は、九州北部豪雨や、関東甲信越・東北地方を中心とした台風等の自然災害が相次ぎ、国民生活やライフラインに大きな影響が生じました。被災された地域の皆さまには、改めて心からお見舞い申し上げます。私どもは、融資等に係る柔軟な対応を継続し、被災地の復旧・復興の取り組みをしっかり支援してまいります。何かお困りのことがあれば、引き続き遠慮なく各会員行にご相談頂ければと存じます。

 さて、日本経済は、堅調な内需に支えられて、基本的には緩やかな回復を続けているとされています。ただ、海外における自国第一主義の広がりによる海外経済の減速、国内における消費増税等による個人消費の弱めの動き等への目配りが欠かせない状況であることも事実です。とりわけ地方経済においては、少子高齢化・人口減少の進行による市場規模縮小といった構造的な問題もあり、先行きの不透明感は根強いところです。

 こうした状況の下、全国各地では、地域金融機関による地方創生等への貢献に対する期待が一層高まっています。他方で、各地域金融機関では、国内外の金利低下の長期化を背景とした収益力の低下といった問題に直面しています。引き続き地元を支えるために必要な経営体力を確保していく観点から、一層の経営改革が必要とされています。

 第二地方銀行協会では、地域経済を支え続けていく会員行の経営課題の解決をサポートしていくため、今年度は「共創による変革」をテーマに掲げて、各種の施策を推進してまいりました。新年を迎えるにあたり、会員行の経営課題への取り組み等について改めて申し述べると、以下のとおりです。

 第一に、地域企業や産業の持続可能な発展への貢献です。これは、私ども地域金融機関の揺るぎない使命ですが、国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)にも合致するものでもあります。例えば、取引先企業の価値を高めるためのコンサルティング機能発揮や、災害に対する地域経済の耐性を高めるための支援、ライフステージに応じた金融サービスの提供等を通じて、地方創生の推進に努めてまいります。

 第二に、地域経済を支え続けるために必要となる、地域金融機関自身の経営健全性維持・向上への取り組みです。現下の内外情勢を前提とすれば、必要な経営改革のスピードを更に加速させることが求められています。このためには、既存の枠組みにとらわれない銀行業務の共同的取り組み、地域の実情に応じた店舗機能の見直しを含めた営業チャネルの再構築、真にお客様のお役に立つサービスを生み出していくための構想力や具体的な商品企画力の強化、それらを担う多様な人材の育成・確保等に果断に取り組んでいく必要があります。

 第三に、こうした経営変革を加速させるには、オープンイノベーションの活用が不可欠と考えられます。この点、昨年6月、当協会では新技術に明るいスタートアップ企業と連携し、新機軸に取り組むプラットフォームである「SARBLAB」を設置しました。具体的には、ビジネスマッチングや、住宅ローン業務の効率化、投信販売の効率的な運営といった観点で動きが出てきているほか、RPAやAI-OCRに関連するビジネス交流会や意見交換会を行ってまいりました。こうした動きを本年も継続し、それを通じて地域経済における生産性向上や、新たな付加価値向上に繋がる取り組みを実施してまいります。

 当協会では、以上のような会員行の経営課題への取り組みをサポートしていくために、有益な情報を迅速かつわかりやすく提供するとともに、関係省庁への提言、会員行同士の共同的な取り組みの場の提供、各種研修の実施等を推進してまいります。

 大きな環境の変化のなかにある銀行界は、次のステージに向けて本格的にアクションを起こしていく時期を迎えております。地域を支えるために、銀行自らが変革し、地域の皆様から信頼され続けるよう、しっかりと努めてまいります。本年も宜しくお願い申し上げます。

以 上

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